2008年3月3日月曜日

コレが食べたいから、あの街へ行くというサイトで発見

 横浜駅西口を流れる新田間川。その岸辺に連なる桜並木に面した瀟洒な石造りの建物が「オ・プレチェネッラ」だ。01年10月にオープンしたこの店は、ランチもディナーも予約必至、横浜ばかりか遠方から足を伸ばす常連も多い、話題のイタリアンだ。
 店頭に掲げられた看板には、「VERA PIZZA Napoletana」という文字。これは1000軒以上のピッツェリアがあると言われるナポリで、1984年に設立された『真のナポリピッツァ協会』のメンバーである証し。『真のナポリピッツァ協会』には、「生地に使用する材料は、小麦粉、酵母、塩、水の4つのみ」「生地は手だけを使って伸ばす」「窯の床面にて直焼きする」など6項目の条件があり、これらをクリアしたお店だけがメンバーとして認定される。
 ちなみに、先ほどの看板にも描かれている『真のナポリピッツァ協会』のシンボルマークはピッツァを焼いている道化師で、イタリア語で「オ・プレチェネッラ」と呼ばれる、オペラにも登場するピエロ。つまりこの店名の由来なのだ。
 木の扉を開けて店内へ入ると、南イタリアをイメージした明るい雰囲気のフロアが広がる。厨房からホールまで、スタッフは男性ばかり。本場さながらのカメリエレ(ウエイター)たちが、テーブルの間をきびきびと動きまわる。天候の良い日には、大きくとったガラス窓を全て開け放ち、さらにイタリア色の濃いオープンエア風のレストランに変身するとか、異国のような空間と料理に身をまかせているうちに、ヨコハマにいることを忘れてしまいそうだ。